只今、実践中。取り合えず下記項目から始めています。
- 文字について
- 文字の大きさは、ユーザーサイドで指定できるように相対的な大きさを表す単位で指定しています。
- 音声ブラウザを考慮して単語間に全角スペースは使用していません。
- テキスト以外の要素について
- 使用画像には代替え要素としてalt属性を設置しています。
- 色の指定について
- 文字色と背景色のコントラストをつけ読みやすい指定をしています。
- 公式な文法に従った文書及び自然言語について
- DTDはXHTML 1.0 Strict及びXHTML 1.0 Transitional、xml:langはjaを指定。
- レイアウトや表現方法などについて
- レイアウト及び視覚表現の抑制はスタイルシートを利用しています。
- スタイルシートが適用されない場合などについて
- スタイルシートオフでもコンテンツ内容が伝わるように、適切なタグと正確なマークアップで記述しています。
- 動的な内容について
- 画面の明滅(フリッカー)に関する設定について
- サイトの内容に合わせて、最も明瞭で簡潔な文章にする
- ページタイトル及び見出しはコンテンツ内容が分かるように指定しています。
- 各リンク部分について
- リンク先が分かるように指定しています。「ここ」「コチラ」等の不明確な表現はしていません。
アクセシビリティとユーザビリティ
ここで紹介するのは、これから皆さんがホームページを作成する上で「このようにホームページを設計した方が良いですよ」という内容です。
これはあくまでも「した方が望ましい」だけであり、押し付けではありません。
また、初心者の方にも解りやすい言葉を使っていますので、今後の参考にされてみてはいかがですか。
ウェブスタンダード
ウェブスタンダードとは、簡単にいうとインターネットにおける共通の取り決め....というかんじです。
インターネットを見るためのブラウザ、あなたは【Internet Explorer】ですか?おそらく大半の方がInternet Explorerをお使いだと思いますが、ではバージョンは?OSは【ウインドウズXP】ですか?【Me】ですか?それとも【98】?解像度は?
【Internet Explorer】だけをとってもこんなに違いがあります。ましてや、【Macintosh】もあります。世間には【Netscape
Navigator】や【FireFox】等といったブラウザを使用しておられる方もいます。また、インターネットの閲覧環境はパソコンだけじゃありませんよね。携帯で気軽にネットショッピングしたり、PDAであったり。
これらの様々な選択肢の中で、ウェブサイトの運営者が【携帯は駄目】【Internet Explorerの古いバージョンは駄目】等と言ってられないですよね。
どんな選択肢の中でも同じように情報発信や受信が出来る環境を提供する事こそウェブスタンダードです。ショッピングサイトであったり、大企業なら尚更です。これは企業のみならず、一般のサイト運営者も是非取り入れて行きたいところです。だってあなたのサイトを訪問してくれるのは、様々な人達だからです。
ユーザビリティ
ユーザビリティとは、すごく簡単にいうと「ウェブサイトの使いやすさ」と言う事です。
貴方のウェブサイトは訪問者の視点で作られているでしょうか?
例えば、こんなサイトに訪問したらどうでしょうか,,,,,
- フラッシュを多用して見た目にはとてもグラフィカルなページだけど「どこがリンクなのか解り辛い」
- オープニング等でフラッシュやムービーが終わるまで次へ進めない
- 目的ページへ移動するのに、3~4回もリンクを辿る
- 検索エンジンからアクセスしけど、次ページやトップページへのリンクが無い
- 画像が多すぎて重たい
- 表示に時間がかかる
おそらく、さっさと別のサイトへ移るでしょう。
また、ネットショップやアフィリサイトを運営していて
- 目的のページへ訪問者を誘導したいのだけれども「誘導出来ない」
- アクセスはあるけどそのページだけで他のページには移動していない
- 滞在時間が短い
- ***
- ***
- ***等
なんて事はないでしょうか?せっかく訪問してくれたユーザーに使いやすいサイトでなければ、当然訪問者は逃げてしまいます。
また訪問者の中には「高齢者や障害のある方」も当然いらっしゃいます。なるべく万人の方が利用しやすいようにウェブサイトを構築しましょう。
では、「使いやすさ」とは何をすれば良いのでしょう?
- フラッシュを多用しない?
- ルートナビ/パン屑ナビを付ける?
- 行き止まりの無いリンク?
まだまだ、いろいろ考えられますね。
しかしながら、実は100%の明快な答えはありません。なぜなら「使いやすさ」は人それぞれによって違うからです。ある訪問者にとっては利用しやすいサイトでも、ある訪問者にとっては「使いにくい」かもしれません。
だからこそ、なるべく万人の方が利用しやすいようにと書いたのです。もう一度貴方のウェブサイトを確認してみては如何でしょうか。
アクセシビリティ
2004年6月に JIS X8341-3「高齢者・障害者等配慮設計指針ー情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ」が制定されました。
至極簡単に言うなれば、「どんな人、どんな環境でも情報にアクセス出来る事」を意味します。
以下の説明はわかりやすく「高齢者や障害を持ておられる方」に対しての説明が中心になりますが、アクセシビリティは決して「高齢者や障害を持ておられる方」だけに特化したものではない事を覚えておいて下さい。(誤解のないように対象はすべての万人に対してです。)
ではまず視覚に障害のある方がどのようにウェブサイトを訪問しているのでしょう。
視覚に障害のある方は「スクリーンリーダー」というものを使って音だけで訪問しておられます。テキスト形式なら良いのですが、画像は「スクリーンリーダー」では読み上げる事が出来ません。よって画像には代替情報が必要となります(必ず【alt属性】を付けましょう)。フラッシュも同様です。
またテーブルレイアウトで段組した場合、「スクリーンリーダー」等で読み取る際に意味が伝わり難くなるみたいです。「スクリーンリーダー」等の音声読上げソフトは基本的に横方向に読み上げるます。よってサイト運営者の意図する順序通りには進みません。テーブルレイアウトは均一性のあるレイアウトが取れる反面、アクセシビリティには少々不向きな点を考慮して作成する事が必要です。
また視力の弱い方には背景とテキストのコントラストを明確にして読みやすくしてあげる配慮、フォントをユーザー側で大きく出来る配慮も必要です。これだけではなく高齢者でパソコン操作に慣れていらっしゃらない方もいれば、手が不自由でマウスが上手く操作できない等様々な事が考えられます。一般個人サイトでアクセシビリティのすべてを考慮するのはかなりな時間を必要としますが、無料でアクセシビリティチェックをしてくれるサイトを紹介しますので、勉強ついでにアクセスして貴方のサイトもチェックしてみてはいかがせしょうか。